皆様、こんにちは、緑和堂東京支店です。
本日も一点作品をご紹介致します。ご紹介する商品は、14代松井元祥作「古梅園特製漆墨」です。
今回の商品は名前の通り墨になります。もちろん墨といってもただの墨ではありません。今回の商品は室町時代末期から続き、実に400年以上続く古梅園という製墨業を生業としている家の14代目の作品です。
墨は書道具の中でも消耗品にあたるので、陶器など観賞用の物とはまた違った価値を持ちます。古ければ良いというものでもないので難しい品物になります。
今回の作品は、古梅園という老舗が作り上げた確かな品質が保証されている、箱書きに作者の名前が載っている、数種類の墨がセットになっている珍しい品である、保存状態が良い、と数点のポイントを考慮して拝見させていただきました。
先ほど挙げた内容以外にも墨の価値が高まるポイントがいくつかあります、古墨と呼ばれる、製造されてから年月が経過している墨であったり、中国で作られた唐墨などです。
しかしどの墨に対しても言えるのは、墨は消耗品であり保存状態が悪いと使い物にならない駄墨と呼ばれ全くの価値の無いものとなってしまいます。そうならないためにも保存状態に気を遣う事が大切です。