屏風は部屋の仕切り・風よけ・そして装飾品に用いられる日本の伝統的な家具の一つです。時代劇などで、位の高い人物の部屋に置かれているのを、見たことのある方も多いのではないでしょうか。

屏風は中国発祥と考えられており、日本には今から約1350年前に、朝鮮半島から伝来したようです。平安時代の隙間の多い寝殿造の家屋で、屏風は風よけや間仕切りに用いられる実用家具でしたが、家の構造の変化とともに、屏風は室内装飾へと変化していきます。室町時代には屏風絵の技法の確立、蝶番の利用により、現代まで伝わる伝統的な日本の屏風の姿となりました。安土桃山時代には華やかな装飾を施した屏風が各地で制作されていました。

屏風の定型として有名な「六曲一双」は、6面の屏風が2つで一組になっているものですが、この他に二曲や八曲で構成された屏風も存在します。

室内装飾となった屏風には様々な絵が描かれました。高名な絵師によって描かれたものも多く、琳派を代表する絵師の一人、俵屋宗達によって描かれた「風神雷神図屏風」は国宝にも指定され、日本を代表する美術作品の一つとなっています。

緑和堂では専門鑑定士により様々な屏風の鑑定が可能です。
鮮やかな絵が描かれたものから何と書いてあるか読めないような古文書が貼り付けてあるものまで、ご自宅で置き場に困っている屏風がありましたら是非お声かけ下さいませ。大きすぎて運べないといった場合は、出張買取のご対応も可能でございます。お気軽にお問い合わせ下さいませ。