皆様こんにちは。緑和堂でございます。
本日ご紹介させて頂くお品物は 釘谷洞石『銀製 獅子龍香炉』です。
釘谷洞石(くぎたに どうせき)は明治を代表する金工作家の中でも名工といわれています。
1843年に熊本県に生まれ、当時の熊本では江戸時代に刀剣の外装に用いる金具を作る金工が発達し、金工師が多く誕生しました
多くの金工作家の中で育った釘谷洞石は影響を受け、少年の頃から金工を学んでいきました。
当初は刀装具を中心に制作していましたが、明治の廃刀令に伴い、飾り置物や文房具などの作品制作に方向転換します。
明治14年頃から作品に「洞石」と銘を入れるようになり、釘谷の作る作品は、細かい模様が特徴的で、その技術は見るものを圧倒します。
同じ作家のお品物でも最高品質の作品になりますと倍近い評価が付くこともあります。
金工作家のお品物は作られた時期や素材の種類などによって評価も変わりますが、その判別をするには専門の知識が必要となります。
緑和堂には美術品や骨董品を専門に扱う鑑定士が多く在籍しておりますので、ご家庭で気になるお品物がございましたら、お気軽にご相談くださいませ。
スタッフ一同心よりお待ちしております。