琴 綾杉彫り 十三弦

皆様こんにちは。緑和堂大阪支店でございます。

今回ご紹介するお品物はこちら。『琴 綾杉彫り 十三弦』でございます。

「琴」は和楽器のひとつになります。
和楽器は古くから日本で使われてきた楽器の総称です。代表的な和楽器としては三味線、箏（琴・こと）、琵琶、胡弓、尺八、横笛、銅鑼、鼓（つづみ）、太鼓、木魚といったものが存在します。そのほとんどは、大陸から伝来後、日本で独自に進化したもので、大陸のものとは違う形態となったものも少なくありません。

琴には大きく練習用と本番用のものがあり、評価がつくのは基本的に本番用のもののみとなります。今回のお品物は、実際に使用されていた本番用の琴です。
竜舌と呼ばれる側面の内側部分には、綺麗な蒔絵が施されております。
中を覗くと、彫りが綾杉彫りであることが分かります。琴にはいくつか彫りの種類がございますが、綾杉彫りは本番用に用いられる彫り方となります。

今回は綾杉彫りの琴であったこと、全体的に使用感が強かったこと、しかし目立つ傷等は見られなかったことを考慮しましてこちらの評価とさせていただきました。