本作は、旧日本軍時代に用いられた「千人針」となります。
千人針は、日中戦争から太平洋戦争期にかけて広まった民間信仰的なお守りで、「弾除け」や「無事帰還」を願い、千人の女性が白布に赤糸で一針ずつ縫って兵士に贈られたものとされています。
布には「天諸童子以為給使 鬼子母神十罗刹女 天昭太神八幡大井 妙法蓮華経序品第一 梵天帝釈四大天王 妙見大井摩利支天 諸蝕怨敵皆悉摧滅」および「サムハラ」といった文字が記され、その周囲には多数の結び目が施されています。法華経をはじめ、仏教・神道の諸尊を広く勧請し、あらゆる守護の力によって身を守ろうとする、強い祈願が込められた一品です。
本作は、歴史的資料としての価値や状態などを考慮し、上記の査定結果となっています。