引越しで骨董品を移動する時の注意点

今の時期は進学や就職などにより多数の引越しが行なわれるシーズンですが、
実は骨董品は、家電製品や家具などと一緒には通常の引越し業者では運搬ができないことご存知でしょうか。

これには国土交通省により定められた、『標準引越運送約款』という条項が関係しており、その条項の中に、
「三、 動植物、ピアノ、美術品、骨董品等運送に当たって特殊な管理を要するため、他の荷物と同時に運送することに適さないもの」
と記載されており、当該荷物に限り引越運送の引受けを拒絶できるとされています。

でも、骨董品を運搬する手段がないわけではありません。
一部の運送業者の中には、骨董品や美術品を専門的に取り扱える部門が存在しており、通常料金の他に、骨董品を厳重に梱包をする手間や、専門の運搬担当者のなどを含めた追加料金を支払えば、引っ越し先などの希望の場所まで骨董品を運んでもらうことができます。

またそのような運送業者では、骨董品や美術品の一時保管をしてもらえる業者も存在するので、引越しが落ち着くまで預かっておいてもらうのも良いでしょう。
そして骨董品を運搬する際には、その品物に保険をかけることができます。
このように骨董品の引越しや運搬には、特別な料金や高額な保険料の支払いが必要となることがあります。

ですので、どうしても引っ越し先に持っていきたいお気に入りの骨董品以外は、買取りを依頼して手放すことも考えてみましょう。