合口（匕首）『重平』

皆様、こんにちは。緑和堂京都営業所です。
今回、ご紹介させていただきます一品は、銘『重平』の合口になります。

まず『合口』の意味とは何か、鍔が無い柄（握る部分）と鞘（刃をしまう部分）がピッタリと合う短刀のことを言います。中国の匕首（ヒシュ）も同じ鍔の無い短刀なのですが日本では混同されてしまい、「合口」も「匕首」もどちらも「あいくち」と読み、意味も同じです。

日本の合口は鍔が無い都合上、懐に隠しやすく「ドス」とも言われ、危険な場所やそこに出入りするような人達の喧嘩道具として使わました。また中国の匕首は暗器として古代から使われており、主な用途は暗殺でした。
どちらにしろ、その携帯性が重宝された刃物であると言えるでしょう。

合口は、刀や剣よりも軽く、刃を出して相手を突くだけで十分な殺傷能力があるため血生臭い歴史を持ちます。故に日本では銃刀法において刃渡りに関係なく刀剣類に分類されます。お持ちの方は刀剣登録証の有無をご確認ください。

今回は重平の銘があり、刃に錆等が見られなかったため、こちらの評価とさせていただきました。

緑和堂では刀剣類を始め、絵画、骨董品、古銭、陶器類、上記以外の物も多数取り扱っております、出張依頼、査定無料ですのでお気軽にお問い合わせください。