皆様こんにちは。緑和堂大阪支店でございます。
今回ご紹介させていただきますお品物は、八代 吉向十三軒 作『刷毛目宝尽し茶碗』でございます。
吉向十三軒は、江戸時代末ごろに大阪市で開窯し、現在八代まで続く陶芸家の名跡です。
初代・治兵衛は1784年に生まれ、京都の窯元にて初代・高橋道八や初代・清水六兵衛といった名手に師事しました。その後独立する際、人目に付きやすいという理由から大阪の十三村に開窯しました。
当代はその八代であり、大阪府東大阪市の陶房にて茶陶をおこなっております。1971年の襲名から現在まで多くの作品を世に出しており、歴史ある名跡の伝統を継ぎながらもモダンさを取り入れた作風はコレクターを魅了しております。
本作は刷毛目茶碗であり、側面には宝尽しの絵付があります。端正で気品を持ちながら、ワンポイントの意匠も楽しめるお品物ですね。
今回は当代の作品であり、共箱が付随していたこと、刷毛目茶碗の人気等を考慮しまして、こちらの評価とさせていただきました。