薩摩切子は、江戸時代から受け継がれる伝統工芸品で、現在の鹿児島県で製作されています。その始まりは、医療用の薬瓶の製造でしたが、その後、海外向けの美術品として発展し、現在の薩摩切子が誕生しました。
今回お譲りいただいた薩摩切子は、美しい紅色の発色を持つ逸品です。
この紅色は、江戸時代の技術では再現が難しい色とされていましたが、一度途絶えた技術が1982年に復興され、研究を重ねた結果、1988年に発表されました。特にこの紅色は、復興後の研究と技術の結晶といえます。
評価のポイントとしては、切子作家や製作された時代、サイズ、そして付属する箱の状態が大きく影響します。薩摩切子の場合、復興に関わった人物の名前や由来が明記されているものは高い評価を受けやすい傾向があります。また、色彩も重要な要素であり、特に赤や青など発色が鮮やかな作品は、評価が高くなる傾向があります。
今回お譲りいただいたお品物は、購入後大切に保管され、傷や欠けが一切ない美品である点が大きな特徴です。また、徳利とぐい吞みがセットになっている点も評価を高める要因となり、このような評価結果に至りました。