横山蘭畝(よこやま らんぽ)は、尺八の製管師として戦前より昭和期に活躍した人物です。同じく製管師・横山勝也氏の父親でもあります。
横山蘭畝の尺八の多くは戦前~戦後時期に制作されており、数自体は多くはありません。基本的に尺八は「使用するもの」ですが、使用に適するという点では近年に製管された製品の方が現代の演奏に使いやすく、高品質になります。
蘭畝の尺八は、現代ではいわばコレクション需要が大きく、骨董的な観点から高い評価を得ていると言えます。
本作も造形自体はすっきりと簡素ですが、作家需要の高さからこちらの評価となります。