青鳳 『純銀 湯沸』

今回ご紹介するお品物は、青鳳 『純銀 湯沸』です。

青鳳 （せいほう）は金工師である内島市平（うちしまいちへい）が名乗っていた号（雅号）のことです。

内島市平は富山県出身の金工師であり、香炉をはじめとして、精緻な彫金技術を用いた金属工芸品で知られています。優美な花鳥図や雲龍文などをあしらった作品は実用性と美術性を兼ね備えた逸品です。

本作は純銀製であり、あられ文様が一面に打ち出された重厚な意匠が魅力的な作品です。また、熱伝導率の高い銀の表面積を増やすことでお湯を早く沸かすことができるという実用的な面も持ち合わせています。

こちらの作品は純銀製であることや状態が良好なこと、専用の箱もあることを考慮してこちらの上記評価とさせていただきました。