緑和堂名古屋営業所です。
本日は幕末より続く蔵を解体して駐車場を作るというお客様の依頼で、現地へ行って蔵の中のお品物の拝見に伺いました。
お客様の曽祖父様が建立された立派な蔵は、外観は小さなお城といった感じで、中には様々なジャンルの骨董品が所狭しと置いてありました。
その中の小さな小箱から中国美術品が出てきましたので、そちらを紹介します。
大きさは免許証を一回り小さくしたくらいの小振りな印材です。
両面に彫刻が施されており、寿老人と白桃と、どちらも中国美術を代表する絵柄です。
おそらく150年以上前のお品物になりますので、仕方ないことではありますが、上部が黒ずんで劣化していました。
しかしながら、骨董品価値や希少性からこちらの評価結果になりました。
中国美術は、日本ではもちろん、本国・中国やアメリカの世界的オークションでも高額落札させている人気ジャンルです。戦前は現在と違い、中国美術品に輸入規制がなかったので、旧家や蔵にはお宝が眠っているかもしれません。