十三代 今泉 今右衛門は、1989年(平成元年)に「色絵磁器」で重要無形文化財(人間国宝)に認定されています。
伝統的な鍋島焼(佐賀・鍋島)の技術を継承しつつ、薄墨・吹墨・緑地など、新しい技法を確立しました。
「薄墨」は、淡い灰色〜薄い黒を釉薬(うわぐすり)で表現する技法で、十三代ならではの技術です。吹き付けるように薄墨をのせることで、やわらかく深みのある色調になり、伝統の色鍋島に新たな表情を与えます。
“唐花”とは、古来の中国(唐)風の草花文様で、茶碗の器形にこの文様を薄墨技法と組み合わせることで、落ち着いた中にも華やかさが出ます。
彼の作品は技術・芸術性とも高く認められており、収集・鑑賞の対象として重要である点と状態も考慮してこちらの評価となりました。