クムは、ペルシャ絨毯の五大産地のひとつとして世界的に名高い産地です。天然シルクを主素材とした手織り絨毯の産地として急速に発展しました。シルクならではの深みのある光沢と柔らかな肌触り、そして染料の吸収性の高さから生まれる鮮やかな発色が、クム絨毯最大の魅力となっています。
本作を手がけたマスミ工房は、クム地方を代表する名門工房のひとつです。「小さい花」をコンセプトに、柔らかく緻密な色柄表現が大きな特徴とされており、素材にはカスピ海沿岸産の最高級シルクを使用し、非常に高い評価を受けています。
本作は、深みのあるネイビーを基調に、中央のメダリオンを中心として花唐草文様が繊細に広がる構成となっており、マスミ工房の緻密な織りと上品な色彩感覚が存分に発揮された一枚です。光の当たり方によってシルク特有の輝きが美しく変化します。
マスミ工房の作品としての希少性、小さめのサイズであること、および品質の高さを考慮し、こちらの評価とさせていただました。