皆さま、こんにちは。梅雨入り目前となり夕立の影響にて帰り道の心配をしている緑和堂東京支店で御座います。
最近日本刀のご依頼をいただくことがだんだん多くなってきた為、今回はその中から選び抜いた一振りのご紹介させていただきます。
こちらの作品は佐賀の刀匠 「元村保廣」によって手掛けられた現代刀になります。
刀といっても種類があり、まず侍の方が所持していたのが誰もがご存知の刀と呼ばれております。侍や武士以外の農民でも所持することが出来たのが脇差、女性の方や奇襲にあったことを想定して枕元等に忍ばせておりました刀が短刀(あいくち)となっています。これ以外にも太刀や大太刀など種類がございますが基本的な知識としてはここまでとさせていただきます。
今作の状態としては若干の錆はあるものの、刃の欠けや欠品などは無かったことからこちらの金額となりました。
長さは2尺1寸7分、肥前忠吉一派の流れを汲み刃文はかなりシンプルな直刃となっております。反りはやや浅め、切先は標準的な中切先となっています。地鉄は小糠肌がみえ、肥前刀の良い特徴を全体的に取り込んだ一振りとなっていると感じられます。銘を裏に切るというのも肥前忠吉一派ならではだと思います。
刀剣類は登録証の有無及び名義変更が必要となります。
ご自宅やご実家にて刀剣類を発見された場合は、弊社緑和堂にご相談下さい。