皆様、こんにちは。 緑和堂 名古屋支店でございます。
今回、ご紹介させて頂く商品は『ビルマ経典』になります。
こちらは、豊田市にお住いのお客様より、ご依頼をしていただき、成立致しました。
ビルマはミャンマーの仏教で、ビルマ経典とは、貝葉に漆塗りをし金箔を押した上に黒漆で経文を書いたものです。
パーリ語で受戒や懺悔などを行う際の作法規則を意味するカンマヴァーチャーをビルマ語式に発音した「カマワーザー」という名称で呼ばれます。
パーリ語の表記には、シンハラ文字、ビルマ文字、タイ文字、クメール文字など、上座部仏教の伝わった民族の文字が用いられ、読み方も上に見た「カマワーザー」のように、それぞれの文字の読み方に従います。このカマワーザーで用いられているのは当然ビルマ文字ですが、書体は現行ビルマ文字のような丸形ではなく方形をしており、マメ科の植物タマリンド(マジー)の種(スィー)を思わせる筆画の形に因んで「マジーズィー書体」と呼ばれています。字形そのものの違いと、通常のビルマ文字の場合と異なる特殊な行配置(上の行の下付き符号と下の行の上付き符号を同じ高さに並べて書く)のため、ビルマ人でも修練しないと読めないといわれています。
今回のお品物は、作品自体の出来が良く、保存状態も大変良かったため上記の評価額となりました。
お品物自体の状態によっては価格が変動致しますのでご了承下さいませ。