皆さんこんにちは、緑和堂京都本店です。
今回ご紹介するのは世界最高峰のオルゴールメーカーとして名高いリュージュ 144弁のオルゴールです。
曲はドナウ川のさざ波(イヴァノヴィッチ)/ウィーンの森の物語/ウィーン気質(ヨハン・シュトラウス)の3曲となっております。
リュージュは1865年に創業しますが、当時は産業革命真っ只中であらゆるものが機械化していく時代でした。
そんな世の中の流れの中、リュージュは完全手作業での製作にこだわり続け、その技術力の高さが次第に世間に認知され現在まで受け継がれており当時の職人の技術力は、現代の最新の機械をもってしても再現は不能であると言われるほど高かったと言われています。
リュージュのオルゴールは弁(櫛歯)の数が36弁/72弁/144弁とあり、数の多いものほど質も高く、高価になります。
今回のお品物は144弁のもので、72弁でピアノ一台分の音を出すことが出来ると言われており、144弁ともなるとかなり複雑な演奏が可能となります。
それにより音色も非常に豊かなで、音を聞くだけでもその技術力の高さを知る事ができます。
リュージュに限らず、オルゴールは高価なものほど大事にしまってしまいがちですが、鳴らさない時間が多いほどパーツが錆びて音質に影響したり、最悪の場合動かなくなります。
こちらのお品物もシリンダーに錆が出ており、そちらも評価に含ませて頂いております。
また、現在オルゴールを修理できる業者や職人は国内外問わずかなり減っており、中々修理する事も難しくなっておりますので、貴重な音色を損ねない為にも音を聞いて楽しんで頂くことをお勧めします。