皆様こんにちは。緑和堂名古屋支店でございます。
今回ご紹介させていただくのは、十三代高取八仙作『堀内宗完(兼中斎)書付 水指』ございます。
江戸時代筑前黒田藩の御用焼きであった高取焼は、国内に多数の窯を築かせており、その一つでもある小石原窯の系譜を受継ぐのが当代高取八仙でございます。小石原窯は、1670年ごろ高取焼開窯の初代八山の孫に当たる八之丞が開いた窯です。主に伝統の技法を重視した茶陶を展開しており、代々受け継いできました。
また、書付として十二代堀内宗完(兼中斎)も確認いたしました。堀内宗完は、堀内家の十代不仙斎の三男として生まれ、茶家には珍しく京都帝国大学理学部の出身で独特の茶風で作品を生み出していることで知られています。兄十一代幽峰斎が急逝したため、長生庵を継ぎ、表千家不審菴入門表千家の十三代即中斎のもとで修業の後、堀内家十二代を襲名、その後は宗完の名を兄の長男に譲り、宗心と名のります。
有名な茶人が認めた作品の印となる書付が今回の作品にはあり、ほぼ未使用の状態で、専用の共箱の確認、目立つ損傷も無い状態でお持ち込みいただきました。その為上記の評価額となりました。
緑和堂では茶道具をはじめ、様々なお品物を取り扱っております。ご自宅に気になるお品物がございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。