ルネ・ラリック 『イスパン フラワーベース』　

皆様こんにちは。緑和堂大阪支店でございます。

今回お譲りいただきましたお品物はこちら。ルネ・ラリック 作『イスパン フラワーベース』でございます。

ルネ・ラリックは、フランスで活躍したガラス工芸作家です。
1882年頃からフリーランスの金細工師・宝飾デザイナーおよびグラフィック・アーティストとしての活躍をはじめ、早くに名声を集めました。1900年にはパリ万国博覧会での宝飾作品が大きな注目を集め、世界的な人気作家となりました。その後時代とともに、ガラス工芸作品を多く制作するようになりました。

ラリックは乳白色で半透明のオパルセント・グラスを好んで用い、作品には動物・女性像・花などアール・ヌーヴォー時代に好まれたモチーフが多く見られます。

本作は花瓶となりますが、その側面には花がモチーフとしてあしらわれておします。この花は、古代ペルシャの首都イスファハンの有名な薔薇となります。

今回は箱とともにお譲りいただき、割れや欠け等は見受けられませんでしたが、使用に伴う小傷がございましたためこちらの評価とさせていただきました。