象牙製品は、断面などに細かな交差模様である「シュレーガー線」が見られることが特徴の一つです。この模様が確認できないものや、象牙特有の構造が見られないものは、練り物などの可能性も考えられます。
また、象牙によく似た素材として鹿の骨などがあり、黒い斑点などの特徴的な模様や質感の違いで見分けていきます。
今回のお客様は、多くの象牙のお品物をお持ちくださいましたが、ひと際目立っていたのがこちらのお品物になります。底面に「林玉刀」と彫られていることから、林玉という作家が制作したものだと分かります。顔のパーツや手に持っている花の花弁一枚一枚まで丁寧に彫られており、二人の舞妓の穏やかな佇まいが楽しめるお品物です。
高さは26㎝程、重量は1㎏を超えた作品となっています。共箱はありませんでしたが、作品の状態が良い事などを踏まえ、上記評価額となりました。