今回ご紹介させていただくお品物は、象牙製の形堀根付(かたほりねつけ)になります。
根付とは、現代でいうストラップにあたり江戸時代に着物の帯から堤物(印籠など)をつるす際に留め具として利用された日本独自のアクセサリーになります。着物を着る機会が少なくなった現代では観賞用や芸術品・美術品としての側面が強くなりました。
また、作家や使用される素材や年代で評価が異なります。象牙やその他特定の動物の牙・骨が使用される根付は、ワシントン条約の関係で現代では製作の規制の対象になっておりますので、時代の古い古根付(こねつけ)としてマニアの間では人気が高く扱われます。
今回お写真にある根付は『松山』という銘がありますが、作家としての評価よりも、彫刻の細かさや造形の美しさ、象牙製といった点が今回の評価へ繋がりました。『松山』銘の根付は多く存在し、不特定多数の作家が多くいらっしゃいます。そのため、古根付としてお取り扱いさせていただきました。
根付には人や動物を立体的に型取った型堀根付の他にも、平べったい饅頭根付、蓋と別れる鏡蓋根付、面を小さくした面根付、蒔絵や螺鈿を施した箱根付、透かし彫りを全体に施した柳左根付と種類は様々になります。
その他にも珊瑚や木材(主に黄楊)が使用されている根付も数多く存在します。少しでも分からないことや気になるお品物があればお気軽にご相談ください。