今回ご紹介致しますお品物は、裏千家十五代千玄室(鵬雲斎)の一行書掛軸になります。
裏千家を代表する家元の一人と言っても過言ではない方となります。しかもなんと、今年で101歳を迎えたという現役の茶人です。
話は変わり、お茶の祖を皆様はご存知でしょうか。誰もが一度は耳にしたことのある千利休になります。千利休から始まり、派生して「裏千家」「表千家」と流派が分かれていきました。
茶道の道具には茶碗、茶掛、茶釜、風呂釜、茶杓等があり、どの作家が作ったのかもしくは家元の落款があるのかで評価額がかなり変わります。
両方ある場合ですと、さらに高い評価が期待できます。
本作は、家元の方が書かれた一行書になります。「如是」と書かれております。
この禅語には、「ありのままに」「万物の根本」といった意味が込められております。すべてを繋がったものとして捉える禅の精神から見れば、天元とも呼べる言葉だとも言えます。
評価ポイントと致しまして、作品のシミや破れ等の大きいダメージがないこと、共箱のある二字一行書であったことを考慮し上記の評価額となりました。