瀧口政満は満州・奉天に生まれ日本で学びましたが、旅先で見たアイヌの木彫りに感銘を受け北海道へ渡りました。
今回のお品物は『エゾフクロウ』をモチーフとした木彫作品です。
エゾフクロウとは北半球に多いフクロウの亜種で、北海道にも生息しています。
瀧口政満はアイヌの木彫りや文化に深く影響され作品を制作しましたが、瀧口の手掛けた作品は工芸の枠を超え今も愛される存在です。
エゾフクロウはアイヌの言葉で『クンネレッカムイ(夜鳴くカムイ)』と言い、カムイ(神)として大切にされてきました。
今作品も、ただ鳥の彫刻というより神像として鑑賞することにより、より深い作品の魅力が感じられることかと存じます。
今回のお品物は、瀧口政満作品の中でも人気の高いフクロウがモチーフであること、小ぶりなサイズですがお品物の状態が良かったことから、こちらの評価とさせていただきました。
細かな彫り込みと臨場感が素晴らしいお品物でございます。