こちらは、江戸時代よりそ技術を受け継いできた漆芸の作家・川端近左の「雪花蒔絵大棗 内銀溜」 になります。
現在は六代目となり、伝統的な技法によって多くの人々を魅了する作品を生み出しておられます。作家の魅力もさることながら、裏千家・鵬雲斎による書付が添えられていることで、さらに評価額の高まるお品物となっております。
また、棗の模様には雪の結晶をモチーフに花を取り入れ、内側には銀箔が施されており、非常に見事な仕上がりです。
評価ポイントといたしましては、作家が川端近左氏であること、裏千家・鵬雲斎の書付が付随していること、箱および本体に欠けや割れなどの傷みが見られなかったことなどを総合的に判断し、上記の評価額とさせていただきました。