鎌倉期 誕生佛

本作は鎌倉時代に制作された誕生佛となります。

『誕生佛』とは、お釈迦様が誕生した際の姿をかたどったものです。
生まれてすぐに七歩進み、右手を挙げて、左手を垂らし（天地を指した状態）「天上天下唯我独尊」と言ったとされています。

毎年4月8日には、お釈迦様の誕生を祝う「灌仏会(花まつり)」において、誕生佛に甘茶をかけることで知られています。

武士が権力を握り、社会の秩序が不安定になった時代において、このような仏像を飾ることは心の安定に大きな役割を果たしたといえるでしょう。

作り手によって表情に差は出ますが、本作ではふっくらとした優しい顔立ちで彫られています。

お釈迦様が見守っているという安心感を与えてくれる仏像の存在は大きく、今でも人々の心の拠り所となっています。

今回はこれらに加え、商品の状態なども考慮して上記の査定結果となっています。