頼山陽(らい さんよう)は、江戸時代後期の儒学者・漢詩人・歴史家です。特に歴史書『日本外史』の著者として有名で、日本の勤王思想や幕末の志士たちに大きな影響を与えました。
『茶量』は煎茶道具のひとつで、急須に茶葉を移す際に使用する器具です。竹や木、金属など素材はいろいろありますが、竹製が主流です。茶葉を量るための小さな匙で、煎茶の世界では欠かせない道具の一つです。
本作では頼山陽が書を、そして頼山陽と交流のあった文人画家・中林竹洞が画を担当しており、しなやかに伸びる竹と銘が繊細に彫り込まれています。
中国南画の伝統を基盤としながらも、洗練された静謐さと雅趣を表現しているこの茶量は、頼山陽と煎茶文化の交わりを物語る美術的・歴史的価値の高い工芸品とされていること、状態を考慮してこちらの評価となりました。