渡辺松悦(わたなべ しょうえつ)は、日本の工芸作家(蒔絵師)として知られる人物で、茶道具などに精巧な蒔絵(まきえ)装飾を施す職人・作家です。蒔絵とは、漆器に金・銀粉を蒔いて絵や模様を描く伝統的な日本の漆工芸技法で、茶道具や工芸品の装飾に古くから用いられています。
「菊型」は菊の花をかたどった器形のことで、輪花造とも呼ばれ、香合や小箱、椀などに多用されます。
「桐蒔絵」は桐(きり)の花や葉をモチーフに、蒔絵(漆の上に金粉・銀粉を蒔く技法)で装飾したものです。桐文様は高貴・吉祥を表し、皇室や公家文化にも深く結びついた意匠です。
技術・美意識共に高いレベルにあり、茶道具愛好家からの評価が高い点と保存状態も考慮してこちらの評価となりました。