今回ご紹介いたしますお品物は月岡芳年『雪月花之内 月 毛剃九右衛門』です。
こちらの作品は最後の浮世絵師と呼ばれる月岡芳年による作品です。当時一世を風靡した団菊左を雪月花として描いた連作の一枚です。皇族も参加する天覧歌舞伎直後に発表された作品でそこで公開された演目「歌舞伎十八番勧進帳」の中の通称〈重盛諫言〉と呼ばれる活歴物「歌舞伎座新狂言 富貴草平家物語」を描いたものです。
こちらのお品物は明治時代の歌舞伎を代表する九代目市川団十郎が描かれており、発表が展覧歌舞伎の直後であったことから人気となる機運が高まっていた作品です。そのため、芳年の役者絵の代表格として現在でも人気がありこちらの評価となりました。