王成喜は、伝統的な中国画に西洋画の要素を取り入れ、独自の画風を確立した現代中国を代表する画家の一人です。
本作『葡萄図』は、代表的な梅の作品とは趣を異にしながらも、卓越した描写力と色彩感覚が存分に発揮された一作です。水墨画の伝統的な技法に、西洋画的な光と影の表現を融合させることで、豊かな実りの情景に立体感と透明感をもたらしています。
葡萄の葉や蔓は、濃淡を巧みに使い分けた力強い墨の筆致で描かれ、瑞々しい葡萄の粒との鮮やかな対比が印象的です。
王成喜らしい迫力と完成度を備えた作品である点を評価し、今回はこちらの評価とさせていただきました。