本作は、中国近代水墨画を代表する画家・王成喜による水墨画です。
冬の寒さに耐えて早春に咲く「梅」は忍耐力や高潔さなどを象徴し、古くから「四君子」のひとつとして愛されてきました。こうした梅の象徴性を背景に、彼は数多くの紅梅図を描いています。
本作では、画面全体にわたって太くしなやかに伸びる梅が描かれています。墨のにじみや濃淡、強弱のある筆致により、梅の繊細な質感や生命力が生き生きと表現されています。また、左から右へと伸びる枝と余白の絶妙なバランスなど、構図へのこだわりも感じられる一枚です。
本作には複数のシミがみられましたが、サイズやその他の保存状態、人気の高さなどを考慮して上記の査定結果となっています。