本作は、曹素功 堯千氏 上海墨廠出品 唐墨16点セットになります。
曹素功は清代初期に創業した墨匠として知られ、後世においても高級墨の代名詞として広く用いられてきました。上海墨廠は1950年代に設立された国営工場で、伝統的な製墨技術や銘跡を継承した製品を現在まで製造しています。
本作は明・清代において最高品質とされた「徽墨」であり、任伯年の画風を思わせる花卉図や書が配された、上品で洗練された印象の一品となっています。墨面上部には「貢煙」の刻印が見られ、高品質な煤を用いたことが示されています。
実用性と鑑賞性の双方に優れた墨として評価されている点や保存状態の良さなどを考慮し、本作は上記の査定結果となりました。