茶道表千家十一代家元 瑞翁宗左 碌々斎についてご紹介致します。
十代・吸江斎の子であり、十二代・惺斎の父に当たります。
碌々斎は、明治維新後の茶道衰退期、復興に尽力した茶人として有名です。
当時文明開化の折、茶の湯は明治新政府から軽んじられ、千家は没落の危機に瀕しておりました。
19歳で家督を継いだ碌々斎は、30代の時に明治維新という時代の荒波と相対することとなります。新政府は特に、徳川に由来するものを廃することで新たな時代を作ろうとしたため、徳川の引立を得ていた表千家は立場を追われ、苦難することとなりました。
そんな中にあって、1880年に北野天満宮で開かれた献茶の儀で碌々斎は、そこでの見事な振る舞いが認められ、財界関係者などからの強い支持を得ます。
1887年には明治天皇に茶を献じ、表千家の復興の旗印を掲げました。
碌々斎の好み物(茶人が職人に意を伝え、制作を依頼した茶道具)として有名なものでは、北野天満宮での献茶の記念に制作された「北野三十本茶杓」がございます。
円能斎の好み物は素材の味を活かした茶道具が多く、素朴ながらも無駄が無く、格式高い精神性が表されております。
裏千家家元宗匠の花押や書付のある好み物は、高名な茶人監修の意味合いで高い評価が期待できます。
表千家流 久田家 十二代 久田宗也 1925年1月21日~2010年10月22日
京都出身で、本名は和彦と言います。号は「尋牛斎(じんぎゅうさい)」と読みます。十一代・無適斎の長男として誕生し、京都大学文学部史学科を卒業後、茶道表千家十三代 即中斎(千宗左)に師事します。
お茶の祖である千利休の時代より代々受け継がれている家元で、現在は十三代世となります。千利休により現代までお茶の作法が存在し、流派がそれぞれ分かれていきました。主だっては表千家、裏千家、武者小路千家の三千家となり、それぞれ流派が異なります。
久田家は表千家の家元で、掛軸や茶杓などが高評価を受けやすいお品物となります。
家元はまだまだいらっしゃいますので、ご家族の方でお茶をしており片付け中の方はぜひお気軽にご相談下さいませ。
茶道裏千家十三代 鉄中宗室 円能斎 についてご紹介致します。
十二代・又玅斎の子であり、十四代・淡々斎の父に当たります。
円能斎の大きな功績として、茶道を女性の嗜みとして普及させたことがあります。
当時の明治期まで、茶道は男性の学びとして確立されておりました。その頃は近代化により多くの分野で変革が促されていたという時代背景もあり、円能斎は茶道の大衆化に舵を取ります。
女学校教育に茶道を導入、また茶道具や点前に関する書籍の出版などによって、敷居の高かった茶道という文化を誰もが触れられるように普及していきました。
円能斎の好み物(茶人が職人に意を伝え、制作を依頼した茶道具)として有名なものでは「国師丸釜」や十二ヵ月に因む図柄を施した「十二月棗」があります。円能斎の好み物は人生観を表したように、伝統と大衆性が感じられるお品物が多いです。
裏千家家元宗匠の花押や書付のある好み物は、高名な茶人監修の意味合いで高い評価が期待できます。
また、円能斎本人が筆をとった「茶掛」や本人制作の「茶杓」「茶碗」といったお品物も人気が高く、評価の高いお品物です。
愛新覚羅 溥傑は、清・満洲国の皇帝である愛新覚羅溥儀の同母弟です。
ラストエンペラーの実弟として、波乱万丈な生涯を歩みました。
皇帝一族である愛新覚羅家は、その政治的・歴史的な役割のほかにも書家として高名です。
書の格と政治的な格とが繋がる文化を背景に、各々が一族の上の存在から書を学びました。またその後生涯において政治的な活動を行う上で、書を記す行為はずっと続いたことでしょう。
その取り組みの中で、それぞれの型が醸成され評価されるものとなりました。
愛新覚羅溥傑の書は、流れる水のようなフォルムが特徴的です。
溥傑の遺した書をもとに、『相依為命体(そういいめいたい)書体』としてフォント化もされております。
溥傑は波乱曲折の人生を得て、日中友好に大きく貢献しその生涯を閉じます。
一言では言い表せない壮絶な人生のなかで、その美しいどこか淡々とした風情の書を書き残した愛新覚羅溥傑。その作品は、氏の人生や歴史を感じることによって、より一層想い深く鑑賞されるものでしょう。
今関アキラコ(イマゼキアキラコ)氏は1964年京都にて生まれます。小さいころから絵を描くことが好きだった今関アキラコ氏は10代の頃は屋根裏部屋に閉じこもって絵をずっと描いていました。そして武蔵野美術専門学校に入学します。絵画にのめりこみ、卒業した後は様々な賞を受賞しました。2005年からは毎年フランスへ渡り、その美しい田園風景などを作品として残しています。
今関氏の作品の特徴はなんといってもその明るい色使いと、緻密な筆運びにあると思います。今関氏の作品は花を描いたものや風景画が多いですが、目の前にあるものを今関氏が感じたままにのびのびと描いているようなそんな印象を受けます。今回の作品である薔薇は力強い赤や、可愛らしいピンク等様々明るい色を多用しています。また風景画等もそうですが細かい部分の描写が素晴らしいです。花でいうなら花びら一つ一つまで丁寧に描いています。今関氏は現在も各地で個展を開き、作品も精力的に製作されていますのでどこかの機会で見に行かれることをお勧めいたします。