喜多 里加

喜多里加は、栃木県を拠点に活動する日本の陶芸家・万華鏡作家です。

愛知県犬山市に生まれ、1991年に多摩美術大学を卒業しました。1992年に「朝日現代クラフト展」に入選し、1995年に栃木県小山市に築窯しています。陶芸教室や市の委託講師を務めながら制作活動を行い、NY東京国際交流展や箱根彫刻の森での展示に参加しました。現在は、益子町のギャラリー「陶庫」をはじめ、全国のギャラリーや百貨店などで個展・企画展を開催しています。

作品は、オリエンタルな雰囲気を感じさせる独自の色使いや造形が特徴で、イコンなどをテーマにした陶板をはじめ、照明(陶の灯り)、万華鏡、食器、花器など幅広く手掛けています。独特の色彩と細やかな装飾表現により、陶器の持つ素朴さと優美さ、異国情緒を感じさせる作品世界を生み出しています。また、他分野の作家とのコラボレーションによる万華鏡など、インテリアやアート作品にも取り組んでいます。

楽 得入

楽得入(らく とくにゅう)は、江戸時代中期に活躍した京都の陶工で、千家十職の一つである樂家の八代当主です。

七代長入の長男として生まれ、1762年(宝暦12年)に家督を継ぎ八代・楽吉左衛門を襲名しました。しかし病弱であったため1770年(明和7年)に弟・九代了入に譲り隠居、1774年(安永3年)に亡くなります。「得入」の号は没後におくられたものです。

父・七代長入の作風の影響を受けながら、楽焼の伝統を受け継いだ若々しい作が特徴的です。独自の繊細な感性が表現されており、丁寧な高台の削りなどに技術的な特徴が見られます。

早世のため作陶できた期間が極めて短かったことから、歴代の楽家当主の中でも現存する作品が非常に少ないことで知られています。

楽 長入

楽長入(らく ちょうにゅう)は、江戸時代中期に活躍した京都の陶工で、千家十職の一つである樂家の七代当主です。

六代左入の長男として生まれ、1728年(享保13年)に七代・楽吉左衛門を襲名しました。1762年(宝暦12年)に家督を八代得入に譲って隠居し、以降「長入」と号しました。

大振りで重厚な作品が多く、おおらかさを感じる作風が特徴です。黒楽茶碗では艶やかな漆黒釉が、赤楽茶碗においては、独自の白みが残る釉や細かい貫入を用いるなどの特徴が見られます。今日、初釜で使われる嶋台茶碗(金と銀の箔を施した大小二つの茶碗が一対となった重ね茶碗)は当時の表千家七代如心斎が長入に作らせたものが広まったという説もあります。

また、歴代楽吉左衛門の中でも特に彫塑に秀でており、茶碗にとどまらず香合や置物、花入、敷瓦など造形において優れた作品を残しています。

楽 宗入

楽宗入(らく そうにゅう)は、江戸時代中期に活躍した京都の陶工で、千家十職の一つである樂家の五代当主です。

京都の呉服商・雁金屋三右衛門の子として生まれましたが、四代一入の養子となり、1691年(元禄4年)に五代・楽吉左衛門を襲名しました。画家・陶芸家として知られる尾形光琳・乾山兄弟とは従兄弟の関係にあたります。1708年(宝永5年)に婿養子の六代左入に家督を譲って隠居し、以降は「宗入」と号しました。

従兄弟たちの華やかな作風とは異なり、初代長次郎への回帰を追求した、装飾性をそぎ落とした侘びの思考を感じられる作品が多く残されています。「カセ釉」と呼ばれる、光沢を抑えた独特の黒釉を用いた重厚な黒楽茶碗を得意としました。

さらには楽家の系図や歴史をまとめた重要な史料「宗入文書」を書き残すなど、楽家の伝統と伝承の確立にも大きな足跡を残しました。

楽 一入

楽一入(らく いちにゅう)は、江戸時代中期に活躍した京都の陶工で、千家十職の一つである樂家の四代当主です。

三代道入の長男として生まれ、1662年(寛文2年)に四代・楽吉左衛門を襲名しました。1691年(元禄4年)に婿養子の五代宗入に家督を譲って隠居し、以降は「一入」と号しました。

作風は、父である道入の斬新な装飾技法を吸収しつつも、初代長次郎や二代常慶が重んじた「侘び」の原点へと回帰している点が特徴です。技法面においては、黒釉と赤釉が混ざり合う「朱釉(しゅぐすり)」と呼ばれる技法を完成させるとともに、光沢が少なくマットな落ち着いた色合いも特徴の一つ。

また、豊潤な質感を持つ朱楽茶碗なども手がけ、楽家の伝統をさらに深化させていきました。

田中 宗慶

田中宗慶(たなか そうけい)は、安土桃山時代に活躍した京都の陶工です。千利休の意向を受け、楽焼の初代長次郎とともに楽焼の工房を営み、後の千家十職の一つである樂家成立に深く関わりました。

1535年(天文4年)頃の生まれと言われ、初代長次郎の妻の祖父にあたります。京都を拠点に千利休を支える傍ら、豊臣秀吉から「天下一」の称号を授けられたと伝えられています。

長次郎とも共通する、伝統的な手づくねの技法を用いながら中国の陶磁器に影響を受けた三彩(複数の色釉を用いる技法)も取り入れた、独自の装飾性と造形美が特徴です。

「三彩獅子香炉」をはじめ、樂美術館所蔵の「香炉釉阿古陀形菊文水指」などが田中宗慶の作と言われています。

檜垣 青子

京都府出身の陶芸家で、父である初代・檜垣崇楽のもとで伝統的な作陶技術を学びました。 千家十職をはじめとする茶道文化が深く根付く京都において、楽焼(らくやき)を中心に数多くの茶道具を手掛けています。黒楽や赤楽をはじめ、深み …

楽 覚入

楽 覚入(らく かくにゅう)は、昭和に活躍した京都の陶工で、千家十職の一つである樂家の十四代当主です。 十三代惺入の長男として生まれ、東京美術学校(現・東京藝術大学)彫刻科を卒業した後、戦時下であったために従軍します。1 …

東川 和正

東川和正は天目釉を巧みに用いた作品で知られる陶芸家です。 1952年に奈良県御所市に生まれ、1976年には京都府立陶工訓練校成形科を、1977年には京都市立工業試験所窯業科を修了しました。同年、故郷である御所市に「葛木窯 …

江口 天童

江口天童(えぐち てんどう)は、昭和27年(1952年)佐賀県有田町生まれの有田焼絵付師・伝統工芸士です。本名・勝久。 金龍窯にて花鳥図を中心とした絵付け作品を制作し続けています。平成12年(2000年)には国の認定資格 …

楽 弘入

楽 弘入(らく こうにゅう)は、明治時代初期に活躍した京都の陶工で、千家十職の一つである樂家の十二代当主です。 十一代慶入の長男として生まれ、1871年(明治4年)に家督を継ぎ十二代・楽吉左衛門を襲名しました。1919年 …

楽 旦入

楽旦入(らく たんにゅう)は、江戸時代後期に活躍した京都の陶工で、千家十職の一つである樂家の十代当主です。 九代了入の次男として生まれ、1811年(文化8年)に家督を継ぎ十代・吉左衛門を襲名しました。その後、1845年( …

Tiche ティケ

Tiche(ティケ)は1962年にイタリアで創業した磁器ブランドです。 正式なブランド名は『Tiche Porcellane d’Arte(ティケ・ポルチェラーネ・ダルテ)』ですが、市場ではTiche(ティケ …

竹本 輝夫

竹本 輝夫は、昭和から平成にかけて愛媛県松山市を拠点に活動した陶芸家です。 1945年に松山市に生まれ、父親の勧めで蟹の意匠を特徴とする「水月焼」の創始者・好川恒方に弟子入りしました。愛媛県展で入選、無審査となった後は制 …

楽 左入

楽左入(らく さにゅう)は、江戸時代中期に活躍した京都の陶工で、千家十職の一つである樂家の六代当主です。 元々は商人の次男として生まれましたが、その優れた才能を見込まれて五代宗入の養子となり、1708年(宝永5年)に六代 …

小嶋 千鶴子

小嶋千鶴子は、イオンの前身であるジャスコの創設に携わり、イオングループの礎を築いた経営者です。 1916年、千鶴子は四日市岡田家・岡田屋の六代目当主・岡田惣一郎、田鶴夫妻の二女として、三重県四日市市に生まれました。両親は …

楽 直入

楽 直入(らく じきにゅう)は、現在も活躍する京都の陶工で、千家十職の一つである樂家の十五代当主です。 十四代覚入の長男として生まれ、東京藝術大学彫刻科を卒業した後、イタリアへ留学し、1981年(昭和56年)十五代・楽吉 …

林 沐雨

林 沐雨(はやし もくう)は、1901年に京都で生まれた陶芸家で、清水焼の陶工・林祥山を父に持ちます。 1916年より父に陶業を学び、1921年からは宮内省御用品製造所・娯情堂で磁器製造を学びました。 しかし、関東大震災 …

楽 了入

楽了入(らく りょうにゅう)は、江戸時代中期から後期にかけて活躍した京都の陶工で、千家十職の一つである樂家の九代当主です。 七代長入の次男として生まれ、1770年(明和7年)に病弱だった兄から家督を継ぎ九代・楽吉左衛門を …

楽 惺入

楽 惺入(らく せいにゅう)は、大正から昭和初期に活躍した京都の陶工で、千家十職の一つである樂家の十三代当主です。 十二代弘入の長男として生まれ、1919年(大正8年)に家督を継ぎ十三代・楽吉左衛門を襲名し、1944年( …

藤平 伸

藤平伸は京都を代表する陶芸家です。 1922年、京都市五条坂の清水焼窯元「藤平陶器所」を営む藤平政一の次男として生まれました。幼い頃から父の仕事を身近に見て育ち、1940年に京都高等工芸学校(現・京都工芸繊維大学)窯業科 …

橋本 大輔

橋本 大輔(はしもと だいすけ)は、独自の美しい天目(てんもく)釉を追求し続ける、現代の人気作陶家の一人です。 1972年生まれ。京都府陶工高等技術専門校などで伝統的な作陶の技術を学んだ後、2代目橋本城岳に師事します。そ …

黒川 大介

黒川大介は、吹きガラスを中心に制作を行う日本のガラス作家です。 黒川は福岡県に生まれ、2001年に千葉大学工学部デザイン工学科へ進学しました。その後、2005年に東京ガラス工芸研究所へ入学し、2006年には「高岡クラフト …

鷹取 閑山

鷹取 閑山(たかとり かんざん)は1924年生まれの備前焼の作家です。 古くから備前焼の伝統を守り続けてきた「備前焼窯元六姓」の一つである寺見家に生まれ、実兄である名匠・森宝山の元で修行し、後に人間国宝の藤原啓にも師事し …