浦上春琴は、江戸時代後期に活躍した文人画家です。
浦上春琴は、江戸時代後期を代表する文人画家であり、文人画の巨匠・浦上玉堂の長子として備前岡山城下に生まれました。幼少より父に画を学び、16歳で玉堂の脱藩に同行した後は京都を拠点に画業を展開。洗練された花鳥画や山水画で京都画壇において高い評価を得ました。また、頼山陽や田能村竹田、小石元瑞ら多くの文人と交流を深め、当時は父・玉堂を凌ぐ人気を博したと伝えられています。
春琴の作品は、父・玉堂の奔放な画風とは対照的に、写生に基づく緻密で穏やかな筆致を特徴としています。山水画や花鳥画を数多く手掛け、精巧な描写と気品ある色彩によって、静謐で格調高い世界観を表現しました。代表作には『春秋山水図屏風』をはじめ、『浦上玉堂像』『前山図』などがあり、その卓越した技術と豊かな表現力は現在も高く評価されています。
浦上春琴は、父・玉堂の名声にとどまることなく、自らの優れた画技と洗練された作風によって文人画壇を代表する画家として確固たる地位を築きました。






