レオナルド・ウェーバーは、20世紀に活躍したアメリカ出身の風景画家です。
ニューヨークのアート・スチューデンツ・リーグで絵画を学んだ後、長年にわたり美術教育に従事しました。その過程で日本の水墨画からインスピレーションを受け、都市や街並みの景観を横長の構図を用いて描く作風を確立しました。
世界各地の都市や自然景観を題材とし、繊細な筆致と淡く透明感のある色彩を用いて表現しています。精細な色調と奥行きのある空間構成を組み合わせることで、対象となる地域の空気感や空間の広がりを緻密に捉えた水彩画や版画作品を展開しました。
1995年以降は幾度となく来日し、開催された展覧会で人気を博しました。葛飾北斎を深く敬愛していることでも知られ、来日時には横浜の風景をはじめとする作品を数多く制作しています。
久下じゅんこは、大阪府出身の現代画家です。
「少女の輝き」をテーマに、おとぎ話から現れたような可憐な少女やどこか懐かしい雰囲気を感じる振袖姿の少女などを、主にアクリル絵の具を用いて描きます。
緻密に描かれたレースや紋様、また少女と共に描かれることが多い植物などの細部までを描き込む、写実的な表現が特徴です。
武蔵野美術大学空間演出デザイン科で学んだのち、イラストレーターや舞台美術の仕事を経て、2014年より本格的に画家としての活動を開始しました。東京や大阪の百貨店・ギャラリーでの個展を中心に数多くの展覧会を開催してます。国内外のアートフェアや画廊企画展に多数出品するなど、現代のアートシーンで今とても注目されている期待の作家のひとりです。
見る人の心にやさしく寄り添うような、物語性にあふれた繊細な画面づくりが大きな魅力となっています。
萩原英雄(はぎわら ひでお)は、昭和から平成にかけて活躍した版画家です。
山梨県甲府市に生まれ、東京美術学校(現・東京藝術大学)で油画を学び、卒業後は浮世絵版画の制作・復刻を行う高見沢木版社に勤めました。その後、病気療養をきっかけに木版画の制作に取り組み、独自の技法を追求していきます。
従来の木版画の枠組みにとらわれず、版木の裏面から色や形を浸透させ、それを活かして表面から刷り重ねる「両面摺り」など、革新的な技法を開拓しました。こうした試みによって、木版画に豊かな色彩や奥行きのある表現をもたらし、独自の版画世界を築き上げました。
特に日本の現代抽象木版画における第一人者として知られ、国内外の国際版画展でも高い評価を受けた作家です。
ひらのにこは、長野県出身の現代画家です。
少女たちの揺れ動く心や繊細な感情に惹かれ、色鉛筆と透明水彩を使って、やわらかく淡い幻想的な女性像を描いています。
2014年から本格的に作家としての活動を開始し、自身が理想とする女性像を思い描くなかで、現在の少女像を描く独自の作風に辿り着いたといいます。
東京を中心に数多くの個展やグループ展を開催するほか、エッセイやCDジャケットなどのイラストも手がけています。
その独創的で繊細な美しい世界観はアートファンから支持を集めています。
2021年には自身初の作品集『White Light』を刊行したほか、美術誌の「完売作家全データ」特集にも取り上げられるなど、現代のアートシーンで近年注目を集める現代作家のひとりです。
淡い色彩で描かれる儚げな表情の少女像からは、心の奥に眠るかつての記憶や感情の揺れを思い起こさせます。
見る人の心にやさしく寄り添うような、淡く透明感のある色彩表現が大きな魅力となっています。
永瀬義郎は、大正から昭和にかけて活躍した版画家・画家です。日本の創作版画運動の初期を支えた重要人物の一人として知られています。
松田正平は、昭和から平成にかけて活躍した日本の洋画家です。
松田正平は島根県に生まれ、幼少期を山口県で過ごした後、東京美術学校で藤島武二に師事しました。卒業後はフランス・パリにて留学し、戦後は国画会を中心に作品を発表、1950年代以降は東京でも個展を継続的に開催していました。1984年には日本芸術大賞を受賞しています。
主に油彩による簡潔な形態と明快な色彩による詩情豊かな表現で知られ、戦後美術の流れの中で独自の作風を確立しました。
彼の作品は、絵具を薄く塗り重ねた透明感のある表現と自在で簡潔な線描が特徴で、軽やかで空気感を重視した油彩表現で描かれています。山口県祝島周辺の瀬戸内海を描いた「周防灘(すおうなだ)」シリーズは彼の代表的作品とされており、数十年にわたり反復制作されています。他にも、人物像、犬、薔薇などの同一モチーフを繰り返し描き続けており、色彩や線描の微細な変化によって表現を深化させている点が魅力ともいえます。
松田正平は、日常的な主題を素材にしながら、極めて簡潔な造形言語で独自の詩的世界を構築した作家といえます。