レオナルド・ウェーバー

レオナルド・ウェーバーは、20世紀に活躍したアメリカ出身の風景画家です。

ニューヨークのアート・スチューデンツ・リーグで絵画を学んだ後、長年にわたり美術教育に従事しました。その過程で日本の水墨画からインスピレーションを受け、都市や街並みの景観を横長の構図を用いて描く作風を確立しました。

世界各地の都市や自然景観を題材とし、繊細な筆致と淡く透明感のある色彩を用いて表現しています。精細な色調と奥行きのある空間構成を組み合わせることで、対象となる地域の空気感や空間の広がりを緻密に捉えた水彩画や版画作品を展開しました。

1995年以降は幾度となく来日し、開催された展覧会で人気を博しました。葛飾北斎を深く敬愛していることでも知られ、来日時には横浜の風景をはじめとする作品を数多く制作しています。

Franz Hermie フランツヘルムレ

1922年、ドイツ南西部のシュヴァーベン地方で創業した老舗のクロックメーカー、HERMLE(ヘルムレ)。メーカー名にもなっているフランツ・ヘルムレ氏によって設立されました。

HERMLEの特徴の一つが、機械式ムーブメントにおける一貫した製造体制です。ムーブメントの構成部品を自社内で製造し、その多くを手作業で仕上げるなど、精密なものづくりを行っています。こうした製造技術は、HERMLEの時計における精度と品質を支える基盤となっています。

製品は、伝統的な機械式の置時計や掛時計、ホールクロックなどから、クオーツ式を用いた現代的なデザインの時計まで幅広く展開されています。機械式ムーブメントについては「Made in Germany」を掲げ、現在も自社製造を続けています。

創業者フランツ・ヘルムレの事業は、その後4人の息子たちにも受け継がれ、戦後には世界へと事業を拡大しました。現在では世界80カ国以上に製品を供給するなど、ドイツを代表するクロックメーカーの一つとして知られています。

1922年の創業から100年以上にわたり、伝統的な時計製造技術と現代的な製造技術を融合させながら、現在も時計やムーブメントを製造しています。

ダントニアン

ダントニアン(Dantonian)は、1971年にデンマークのパイプ作家であるスヴェン・ヌードセン(Sven Knudsen)とテディ・ヌードセン(Teddy Knudsen)の兄弟によって設立されたパイプ工房(Dantonian PipeWorks)およびそのブランドです。

デンマークのパイプ制作文化は、第二次世界大戦後にシックステン・イヴァルソン(Sixten Ivarsson)らの職人によって確立しました。伝統的なイギリス式の作り方とは異なり、ブライヤーの木目を観察しながら形を削り出す「フリーハンド」と呼ばれる独自の手法が考案されました。

この手法は様々な工房やメーカーを通じて広まり、デンマークの機能主義(ファンクショナリズム)のデザイン美学を取り入れた独自の作風を形作りました。ダントニアンもその流れを汲む工房の一つです。

流通の少ない希少なブランドですが、彼らが削り出したパイプの木目の美しさはもちろん、手に馴染む実用性は確かなもので、世界中の愛好家から支持を得ています。

Tiche ティケ

Tiche(ティケ)は1962年にイタリアで創業した磁器ブランドです。
正式なブランド名は『Tiche Porcellane d’Arte(ティケ・ポルチェラーネ・ダルテ)』ですが、市場ではTiche(ティケ)と呼ばれるのが一般的です。

人物や動物、馬車などをモチーフとしたフィギュリンをはじめ、ヨーロッパの歴史や文化を感じさせる装飾性豊かな作品を数多く手掛けていることで知られています。

細部までこだわられた造形や繊細な彩色などが特徴で、ヨーロッパの伝統的な様式を取り入れた優雅で華やかなデザインが多く、インテリアとして飾るだけではなくコレクションアイテムとしても親しまれています。

また、大型の馬車や人物を題材とした作品は存在感があり、緻密に施された装飾や職人の卓越した技術が随所に感じられる点も、大きな魅力の一つです。

現在でもTiche(ティケ)の作品は、イタリア磁器ならではの芸術性や装飾美を楽しめるブランドとして、多くのコレクターから注目されています。

G.HOLBEK ゲルト・ホルベック

ゲルト・ホルベック(Gert Holbek)はデンマークを代表するパイプ職人の一人です。

1950年代より活動を開始し、素材であるブライヤーの木目を活かした無駄のない北欧デザインのパイプを製作し、デンマークのパイプ黄金期を牽引しました。当初は名もなきパイプ職人の一人でしたが、老舗パイプ店「パイプダン(Pibe-Dan)」の創業者ダン・クリステンセン(H. Dan-Christensen)と出会ったことをきっかけに、名が知られるようになっていきます。

後年にはデザイナーとして、デンマークで有名な銀食器メーカー『ジョージ・ジェンセン社』から発表されたカトラリー「Prisme」を共同デザインするなど、幅広い分野で足跡を残しています。

伝統的な形状を基礎としつつ、機能性と造形美を追求した手作業による作品は、今なお世界中のパイプ愛好家に親しまれています。

Former フォーマー

Former(フォーマー)は、デンマークを代表するパイプ職人ハンス・ニールセンによるハンドメイドのパイプブランドです。

ハンス・ニールセンはデンマーク王室御用達の葉巻商“W.Øラールセン・パイプ工房”で工場長を務め、その後独立してこのブランドを立ち上げました。「Former」の名は、青年期に英国俳優ジョージ・フォームビーに似ていたことから付いた愛称に由来します。この愛称はのちに、デンマーク語や英語で「形を作る者」「造形師(Formを成す者)」を意味する言葉とも重なり、彼を象徴する職人名として定着していきました。

木材の個性を生かしながら一点ずつ制作する姿勢、実用性の高さと造形の美しさの両立によって、世界中の喫煙者のみならずコレクターからも支持を得ています。

ハマースレイ

ハマースレイは、1887年に英国陶磁器の聖地ストーク・オン・トレントで創業された、ヴィクトリア朝の面影を色濃く残す名窯です。 最大の特徴は、熟練職人による重厚で華やかな金彩装飾(ギルディング)と、まるで本物の植物図譜のよ …

Dunhill ダンヒル

1880年にイギリス・ロンドンにて馬具専門製造卸売業ブランドとして創業、その後父親の会社を引き継いだアルフレッド・ダンヒルは、1904年に開発した「フロントガラスパイプ」を皮切りにパイプ製造事業に参入します。 1907年 …

Peterson ピーターソン

ピーターソンは、パイプに代表されるアイルランドの喫煙具メーカーです。 1865年、アイルランドのダブリンにてフリードリッヒ・カップとハインリッヒ・カップの兄弟が創業したパイプ煙草の販売会社を起源とします。 その直後、カッ …

オールドノリタケ

オールドノリタケは、ノリタケ製の陶器の中で1800年代末から第二次世界大戦までに作られたアメリカ輸出用の物を指します。輸出用に作成されていたため日本ではあまり流通しておらず、アメリカでアンティークとして人気です。オールド …

Saint-Louis サンルイ

サンルイは1586年、フランスはロレーヌ地域で創業したガラス製品メーカーです。ロレーヌはかつてフランス北東部に位置した地域圏で、2016年に周辺地域圏3つが統合され現在はグラン・テスト地圏と呼ばれています。 この地域で開 …

HEREND ヘレンド

ヘレンド(HEREND)はハンガリーの伝統ある工房で、1826年にハンガリーで最初に立ち上げられた磁器工房でもあります。 ヘレンドの磁器は、オリエンタルな雰囲気のある独特な絵柄が特徴的です。その独特な絵柄は中国趣味と言わ …

リモージュ カップ&ソーサー

Limoges リモージュ

リモージュ磁器(リモージュ焼)について紹介致します。 リモージュ磁器とは、フランスはヌーヴェル=アキテーヌ地域圏の都市・リモージュの製陶所で製作される磁器のことを指します。最初にリモージュ磁器が作られたのは1771年とな …

ブールデル

エミール・ナントワーヌ・ブールデルは1861年に南フランスの家具職人のもとに生まれます。幼い頃から父の仕事を手伝い、木彫りの技術などはこの時に習得したと言います。 15歳になるとトゥールーズの美術学校に通い、その後パリの …

Meissen マイセン

マイセン(Meissen)はドイツ発祥の有名な磁器窯です。そして、ヨーロッパで初めて硬質磁器を生み出した窯でもあります。名前を聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。 交差した2本の剣をシンボルとしており、ノ …

デルフト窯

デルフト窯は16世紀からオランダで生産されている陶器です。 白地に鮮やかな青色で絵付けしたものはデルフト・ブルーと呼ばれており、日本ではデルフト焼とも呼ばれております。 オランダで活躍した画家フェルメールの作品にも登場す …

ジュモー

ジュモーは現在のアンティークドールと言われる、人形制作が盛んだった19世紀フランスを代表する工房の一つです。 当時の人形は服を着飾る為の言わばマネキンのようなもので人形自体を愛でることはほとんどありませんでした。工房の創 …

セーブル窯

セーブル窯はドイツのマイセン窯と並びヨーロッパの最高級陶磁器として世界の人々に高く評価されコレクターの間でも大変人気があります。 セーブル窯の歴史は古く1756年、ルイ十五世から寵愛を受けていたポンパドール夫人の提案でセ …

稲嶺 盛吉

稲嶺盛吉は、沖縄が生んだ琉球ガラスの現代の名工です。 日本内外に琉球ガラスの美しさを知らしめる沖縄を代表するガラス職人です。 琉球ガラスは「炎の芸術」とも呼ばれています。1300度近い熱で真っ赤に溶けたガラスと、鉄のパイ …

アンドレ・コタボ

アンドレ・コタボは1922年にフランス南東部の町、サン=マルスランに生まれます。 リヨンの美術学校に進学し、そこで絵を学びます。 そして14歳の時、イタリアのローマの店先にあったゴッホの絵に感銘を受け、それを複製しようと …