とても重要な『書付』と『花押』とは?

皆様こんにちは!
緑和堂 大阪支店の清水です!
先日、京都の貴船神社へ行ってきました!
ちょうど暑い日だったので、貴船は涼しくてとても良かったです!
マイナスイオンもたっぷり浴びて毎日元気に過ごしています。
これから暑くなる時期、貴船は涼しくて良いと思いますよ!
(人も増えそうですが汗)

さてさて、本日ご紹介するのは『書付』と『花押』です。
なんのこと??と思われる方も多いと思います。

写真の竹の蓋置にそれぞれ赤文字で書かれているものが花押。
箱、この写真だと木箱の蓋裏に書かれている『竹蓋置一双』『宗室』という二つのうち、『竹蓋置一双』は作品のタイトル。
『宗室』が書き付けした人にあたります。
この写真に関して言えば、
『黒田正玄』が作った『竹蓋置一双』という作品であることを『淡々斎宗室』が証明(書付)した。
ということになります。
骨董業界において『書付』とは、その作品が誰の物か、作品名は何というのか、そういったことを箱に書き、それが作者本人の作品であることを、誰々が認めました、という証明書です。

骨董品は、高額なものも多い為、偽物も多くあります。
そんな中で、これは本物ですよ、という証明書はとても重要です。
もちろん誰が書いてもいいわけではありません。
その道のプロの方であればあるほど、その価値は上がっていきます。

ちなみ淡々斎宗室は茶道 裏千家14世家元です。
茶道の権威である淡々斎の書付はその価値を高くします。

ちなみに花押はその人独自のサイン〈印〉です。
茶道の人に限らず、お坊さんも持っている人が多いです。


この3枚のうち、上から
加藤十右衛門 作 鵬雲斎宗室 書付 銘 志野
清水六兵衛 作 清水公照 書付 銘 流星
大樋長左衛門 作 速水宗仁 書付 銘 紫風
となります。

茶道 裏千家15世家元の鵬雲斎宗室のように花押が複数ある人もいるので覚えることは大変ですが、知っていると周囲から一目置かれることになるでしょう!

余談ですが、戦国武将などもそれぞれ花押があったりします。
古い書状などに書いてあったりもするので、興味がある方はぜひ調べてみてください。