桜田慶舟 『唐松蒔絵 棗』

皆様こんにちは。緑和堂大阪店です！

今回ご紹介するのは、桜田慶舟 作『唐松蒔絵 棗』でございます。

棗に限らずですが、漆器の表面には蒔絵が施されていることが多くございます。蒔絵とは、漆で描いた絵や文様に金粉・銀粉などの金属粉を蒔くことで定着させ、漆器を加飾する技法を指します。

基本的な平(ひら)蒔絵、蒔絵を漆器の表面と同じ高さに仕上げる研出(とぎだし)蒔絵、蒔絵の部分を肉厚に仕上げ、文様を高く盛り上げる高(たか)蒔絵など、様々な技法で蒔絵は表現されます。

今回の『唐松蒔絵 棗』は平蒔絵となり、シンプルな造形ゆえに唐松模様が映え、落ち着きを与えてくれます。また、唐松模様は季節を問わず使用できる図柄であり、使いやすい一品でもあります。

今回は専用の箱が付随しており、目立つ傷等も見受けられなかったため、こちらの評価となりました。専用の箱(共箱)が無い場合、どうしても評価が下がってしまいます。お手持ちの古美術品に共箱がある場合は、大切に保管されることを推奨しております。

もちろん共箱が無いお品物でも、緑和堂では対応しております。お気軽にお問い合わせください。