本作は、角偉三郎を父に持つ漆芸作家・角有伊が手掛けたつぼ椀です。
彼は1968年に石川県輪島市で生まれ、四代目須田菁華のもとで陶芸を学びました。その後父の工房である角漆工房に参加し、2005年以降は工房を継いで実用性と美しさを兼ね備えた漆器制作を続けています。
懐石料理や本膳料理で用いられるつぼ椀は、胴が丸くふくらみ、口縁に向かってややすぼまる壺形のフォルムが特徴の蓋付き椀です。作家や産地、意匠、保存状態によって市場での評価が変わります。
本作は、柔らかな曲線の造形と素朴な木の風合い、そして上品で深みのある赤漆が魅力で、シンプルながらも気品を感じさせるデザインとなっています。
保存状態の良さや市場での評価などを考慮し、上記の査定結果となりました。