皆様こんにちは。緑和堂大阪店です!
今回ご紹介するお品物は、平安翠香軒 淡山 作『黄交趾 香炉』でございます!
交趾(こうち)とは、大枠には青や黄、紫や緑など鮮やかな色彩の釉薬で焼かれた焼きもののことを指します。もともとはベトナム北部の地名であり、ベトナムの交趾、中国志那との貿易で持たらされたことに由来します。
産地は中国南部とされ、緻密な文様に鮮やかな交趾釉で施釉し、低火度で焼成されているのが特徴です。
交趾焼はその造形をもって、茶の湯の世界で珍重されてきました。中でも香炉は特に喜ばれ、京都の赤沢露石をはじめとした多くの作家が交趾焼の名品を残しています。
今回の淡山 作『黄交趾 香炉』。黄色は、中国においては皇帝の身に着ける高貴な色とされています。龍をはじめとする文様からも、中華的な高級感が意識されているように思えます。
今回は共箱が付随していたこと、大きな傷等が見受けられなかったことを考慮しまして、こちらの評価となりました。
交趾焼をはじめ、緑和堂では様々な焼き物を取り扱っております。製法が分からないという場合でも、一度緑和堂の鑑定士に見させていただければ有難いです!お気軽にお問い合わせください。