こちらの尺八には、それぞれ、玉水 竹峰 雪峰 都水 等の銘が入っております。
尺八には大きく分けて「琴古流」「都山流」という二つの流派がございます。
尺八自体の形状で言いますと、歌口(口の当たる部分)の形でどちらの流派のものかが判断できます。この度のお品物たちのような弧を描く形は「都山流」となります。
表現できる音程のバランスが異なるため、琴古流は古い年代の曲の表現に優れ、都山流は西洋音楽や明治以降の楽曲を表現することに優れていると言われています。歴史的にも琴古流が先に大成しております。
尺八は、接続部のラインと歌口の部分が特に評価にかかわるポイントでございます。例えば接続部に三本線の銀のラインがあると、それを「銀三線」と言います。また歌口を銀線で補強された「銀歌口」や金線で補強した「金歌口」に該当するかも判断されます。
歌口、接続部の素材や一本線・三本線といった違いは、特に評価にかかわる箇所でございます。
今回のお品物は、上記の判断とヒビ、補修が入っている点を考慮し、五管合わせてこちらの評価となりました。