『雲色堂』は、京都で明治期から茶の湯や釜づくりを担ってきた釣鐘鋳造師・和田美之助(十三代目)によって率いられています。雲色堂の鉄瓶制作はすべて 一点ものの手仕事で行われ、制作には通常4〜6ヶ月を要します。
鉄瓶本体に銀を内側から巻き上げて打ち叩き、本体と一体化させ、その後漆や鉄漿で着色し銀部分を磨き上げる、複雑かつ美しい工程を経ています。
伝統工芸と美術工芸の融合ともいえる総合的な芸術作品です。
ただのお湯を沸かす道具以上に、職人の技と歴史、美しさが詰まった 日本の伝統工芸品であり、贈り物や茶道具としても非常に魅力的な点と状態の良さを考慮してこちらの評価額となりました。