本作は、藤田 喬平が手掛けた手吹きガラスの花瓶です。
藤田は、ガラス工芸で初の文化勲章を受章した、日本を代表する作家です。
金箔や銀箔をガラスの中に溶かし込む技法を開発し、イタリアやスウェーデンのガラス工芸にも挑戦するなど、常に新たな表現を追求しました。
特に「ヴェニス」は、イタリア・ヴェネツィアで学んだ技法を用いた人気シリーズです。
本作の中心部分はマットな質感で、真珠のような輝きを放っています。
金箔を含んだ水が流れるような美しい装飾や光の透過が上品さを際立たせており、鮮やかな色ガラスとの対比が印象的な一品です。
ひとつひとつ表情の異なる「手吹き」ならではの味わいを堪能できる本作は、状態の良さや人気作家の作品であることなどを考慮し、上記の査定結果となっています。