本作は、金粉が29点、銀粉が40点、計69点のセットです。
金粉・銀粉は、金や銀を原料とする極めて微細な金属粉末で、日本の伝統工芸や美術表現に欠かせない素材です。蒔絵では、漆が乾かないうちに粉を蒔くことで、奥行きのある柔らかな輝きを生み出します。また、日本画や書画装飾においても、光の反射による華やかさを演出する役割を担ってきました。粒子の大きさや製法によって光沢や質感が異なり、用途に応じて使い分けられています。
- 本金粉…純度94%以上の金を原料とした金粉
- 青金粉…青みを帯びた色合いが特徴の金粉
- 丸粉…金や銀の地金を削り、摩擦によって球状に加工した金属粉
- 平極…削り取った粉をさらに細かく砕いた、薄い鱗片状の金属粉
- 焼丸…地金を削り、摩擦熱によって丸めた粒状の金粉
- 白金泥…純度の高い白金箔を細かい粉末状にしたもの
- 銀平目…銀の丸粉を押し潰して小判状に整えたもの
本作ではこれらを中心とした多彩な金粉・銀粉が揃えられており、蒔絵や金継ぎをはじめとする工芸品・美術品の制作に適した贅沢なセットとなっています。加えて、保存状態の良さや金・銀の市場価値や重量を考慮し、本作は上記の査定結果となりました。