本作は、19世紀末から20世紀初頭頃にドイツで製作されたと考えられるベビータイプのビスクドールです。
首後ろに見られる二つ穴のソケット構造や、青いガラス製のスリープアイ(開閉式の目)、わずかに口が開いたオープンマウスなど、この時代のベビードールに多く見られる特徴が確認できます。ふっくらとした頬や穏やかな表情が印象的で、当時の流行や嗜好がうかがえる一品となっています。
本作は、「NUY」および「30/3」という刻印は確認されているものの、製造元の特定には至っていません。既出の特徴を踏まえると、ドイツにおける量産品や輸出向け製品の一例と考えられます。
また、経年による汚れや小傷などの使用感が見受けられますが、アンティークドールの中でもベビータイプは一定の人気と需要があることから、上記の査定結果となりました。