今回ご紹介させていただくお品物は、三木貞夫による『銀製普賢菩薩』です。作者の三木貞夫は昭和期に活動した日本の彫刻家で、主に木彫や仏像彫刻、金属工芸の精密な原型制作を手掛けました。
普賢菩薩は「行(実践)」を司る尊格を有しており、6本の牙を持つ白象(びゃくぞう)に乗る姿は、険しい道であっても一歩一歩進む強い意志を表しています。また、寿命を延ばし病魔を退散させる「普賢延命菩薩」としての信仰でも知られており、頭で考えるだけでなく物事を最後までやり抜く実践力や、病気や災いから身を守る「普賢威神の力」を備えるとされています。辰年・巳年生まれの守り本尊としても広く信仰されています。小ぶりではございますが、細部まで精緻な造形が施されており、その大きさを感じさせない荘厳な雰囲気を備えております。
こちらのお品物は、状態が良好である点や、落款入りの共箱が付属している点を考慮し、今回の評価とさせていただきました。