今回ご紹介いたしますのは、三谷吾一 『小鹿 漆蒔絵皿』でございます。
2頭の小鹿が駆け回るかのような、躍動感あふれる情景が描かれた本作品。沈金技法を用いることで、細やかな毛並みや質感まで見事に表現されており、作家の高い技術力が際立っております。
動物をモチーフに数々の名作を生み出してきた三谷吾一らしく、本作にもその魅力が存分に発揮されています。14歳で沈金の世界に入り、職人へと成長を遂げた三谷自身の歩みと、すくすくと育つ小鹿の姿が重なるような、ストーリー性も感じられる一作です。
今回は、作家の市場評価やお品物のコンディションなどを総合的に考慮し、こちらの評価とさせていただきました。