賈又福は、山水画を得意とする中国の画家です。
1942年、賈又福は中国河北省に生まれました。
中央美術学院に通い、卒業後は「李克然」に師事しました。
現在では、母校で教授を務めています。
彼は、中国北部の太行山脈を題材とした作品を多く描きました。
太行山脈は、中国の水墨山水画において重要な画家である「荊浩」などの作品で、イメージのもとになった土地だとされています。
墨の濃淡を使い分け、力強く自然の存在感を表現しているのが特徴的です。
山肌の質感や雲の流れなど、細部までこだわられたその作風は、何度も山に登り全身で感じた彼にしか描けないものなのかもしれません。
中国や台湾で個展を開き、日本を含めた10以上の国と地域で展示されるなど、今でも高い評価を受けています。