白山 松哉

1853年10月24日~1923年8月7日 白山 松哉(しろやま しょうさい)は、明治から大正にかけて活躍した漆芸家になります。東京出身で、若い頃より小林好山や蒲生盛和の門下になり、蒔絵や螺鈿、堆朱等を学びました。その後、明治初頭日本の美術品や物産品を世界へ輸出していた、日本の貿易会社「起立工商会社」に勤務し、漆芸の製作に携わった。1905年に転職し東京芸術大学にて教鞭を執りました。松哉の作風は「研ぎ出し蒔絵」と呼ばれ、極めて類もない緻密な作品でした。その高い技術が認められ、1881年に開催された内国勧業博覧会や1900年に開催されたパリ万博では、それぞれ名誉賞を受賞し海外でも有名な漆芸家となりました。1906年に帝室技芸員や農展の審査員に採用されました。

灰外 達夫

1941年~2015年 灰外 達夫(はいそと たつお)は昭和後期~平成時代の木工芸家で、石川県出身の作家。1956年より建具製作を学び、1971年(当時30歳)に建具店を自営で営み始めます。1977年から木工芸の創作を始めます平行して自身の製作活動を行っていた灰外は、39歳の時に、日本一の大皿の焼き上げを行いギネスブックに登録される等木工芸以外にも様々な作品に着手しておりました。陶板や金沢市に寄贈した1.82mの春秋花蝶図大皿の製作等を行い、1993年には内閣総理大臣の招待を受けるほどになりました。灰外の作品は、薄板を環状に曲げる挽曲(ひきまげ)という技法にすぐれ、清楚で気品のある作品で知られています。2012年71歳の時に人間国宝に認定されました。

大坂 弘道

1937年2月20日~2020年9月25日 大坂 弘道(おおさか ひろみち)は日本の木工芸家になり、鳥取県倉吉市出身の重要無形文化財(人間国宝)になります。6番目の木工芸の人間国宝になります。ほとんどの人間国宝の方々は、家業や幼少期の頃からその道の修行に入り、遅くても大学、学校を卒業後に修行しますが、大坂は卒業後しばらく公立学校の教師を務めていた異例の人間国宝になります。美術教師をしながら独学で木工製作を独学で学び、34歳から本橋玉斎、氷見晃堂、竹内碧外らに師事します。大坂の作品は、木工画法を得意とし華麗な装飾が特徴。象牙や水晶、金銀などの材料を象嵌した技法はかなり高度な技法になり、正倉院宝物の復元模造を委嘱される様になります。木工作品で細密な木画技法による木工作「紫檀木画箱」の模造に7年の歳月をかけて取り組みました。「紫檀木画箱」は、細密な幾何文で知られており、幅1cmの文様を描くのに複数の素材からなる細片を30枚も重ねる技法になります。大坂は復元模造の過程で、その技術を蘇らせることに成功した人物になります。

小原 治五右衛門

小原治五右衛門は「城端蒔絵」を代々継承している漆芸家です。
城端蒔絵(じょうはなまきえ)とは白色をはじめとする鮮明な中間色を表すことができるのが特徴としてあり、花鳥文様などをそのままの色調で表すことができる技法です。「加賀蒔絵」とは異なり、金銀を使用することを禁じられていた時代に漆の色彩で表すことは不可能と言われていた白色を表すことに成功した城端蒔絵は「治五右衛門の白漆」と呼ばれました。
以後、小原治五右衛門が一子相伝として技術を代々受け継いでいき、城端の人や文化、自然と共に作品を作りあげていきました。

ぼかしの技法、鮮明な中間色に加えて白の色鮮やかな色調を取り入れた作品は一般の蒔絵で作られる作品とは異なる独特な様式が特徴的であり、その技法を代々受け継いでいる小原治五右衛門は今後も多くの人々を魅了していくことは間違いないでしょう。

川北 良造

川北良造は、人間国宝にも認定されている石川県の木工芸家です。

1934年に石川県山中町(現加賀市)に生まれ、木工芸家だった父の技術を学んだ他、人間国宝の氷見晃堂にも師事しその技術を磨きます。挽物と呼ばれる木材をろくろで削り出す技法を得意としており、作品のほとんどは皿や椀、棗など円形のものとなっています。木の特性を熟知した川北の作る作品は、シンプルながら非常に深みのあるものに仕上がっており、その作品は国内外問わず高い人気を集めています。

その高い技量が評価され、1994年には重要無形文化財(人間国宝)「木工芸」保持者に認定され、師の氷見晃堂に続き日本を代表する木工芸家となりました。

近年は新たに象嵌を施した作品の制作も行っており、その進化は今も注目を集めています。

黒田 辰秋

 黒田 辰秋(くろだ たつあき)は京都市祇園生まれの漆芸家、木工家です。刳物、指物などの木工と乾漆、螺鈿などの漆芸で幅広く知られています。黒田辰秋は1904年に京都の塗師屋の子として生まれ、十代半ばにして独学で漆芸の道を志します。河井寬次郎を通じて民藝運動と出会ったことをきっかけに、さらに独自の木工の世界を深めました。1970年に木工芸の分野で初めて重要無形文化財保持者(人間国宝)の認定を受けました。素地制作から塗り、加飾までを自身の手で制作するその姿勢は、工芸家であると同時に表現者としての信念であり、優れた造形感覚と技術に裏打ちされた仕事は今なお高い評価を得ています。

 緑和堂では、黒田辰秋の作品を強化買取中でございます。売却を検討されたい作品がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

大谷 早人

2020年に「蒟醤」にて国の重要無形文化財(人間国宝)に認定された大谷早人という方をご存知でしょうか。 1954年に香川県に生まれた大谷早人は1972年に当時は若手の漆芸家であった太田儔に弟子入りをします。出会いは12歳 …

大野 昭和斎

岡山県出身の国の重要無形文化財(人間国宝)に認定された木工芸師として有名な人物は大野昭和斎といえるでしょう。 1912年に岡山県の総社市に生まれた大野昭和斎(本名 片岡誠喜男)は14歳の時には指物師の父である片岡斎三郎に …

室瀬 和美

室瀬和美は2008年に「蒔絵」で国の重要無形文化財に認定された漆芸家です。 1950年に東京都に生まれた室瀬和美は、同じ漆芸家であった室瀬春二の仕事を幼少から見て育ち、高校生の時に漆芸・蒔絵の道を志すようになります。東京 …

山下 義人

山下義人は「蒟醤」にて国の重要無形文化財に認定された漆芸家です。 1951年に香川県に生まれた山下義人は、高松工芸高校を卒業し、香川県漆芸研究所を卒業した19歳の時に生涯の師と仰ぐ磯井正美に師事し、蒟醤を学びます。その後 …

中野 孝一

中野孝一は「蒔絵」にて国の重要無形文化財に認定された漆芸家で、特に高蒔絵を得意とされております。 高蒔絵とは漆を何度も塗っては乾かしての作業を繰りかえすことで模様を作っていく技法で、塗り重ねる時に漆の厚さを変えたり、研ぎ …

増村 紀一郎

増村紀一郎は2008年に「髹漆 」にて国の重要無形文化財に認定された東京都出身の漆芸家です。 「髹漆 」とは昔からある漆芸の技法であり、素地の材料を選ぶことから始まり、下地工程を経て、上塗・仕上げ工程に至る幅広い領域にわ …

山岸 一男

皆様は山岸一男という人物をご存知でしょうか。 山岸一男は2018年に「沈金」の分野にて国の重要無形文化財(人間国宝)に認定された石川県出身の漆芸家です。沈金という輪島塗の加飾技法の会得に加え、沈金の一種で金の代わりに漆を …

北村 昭斎

北村昭斎は「螺鈿」にて国の重要無形文化財に認定された漆芸家です。 螺鈿とは漆工芸品の加飾技法のひとつで貝殻の内側の真珠層と呼ばれる光沢を帯びた虹色の部分を文様にして切り出し、漆地や木地などに彫刻した面にはめ込む技法で、奈 …

高野 松山

1889年(明治22年)5月2日~1976年(昭和51年)3月5日、熊本県出身の日本漆芸家になります。幼少期より細工に興味を持ち、地元熊本の工業徒弟学校で漆芸を学びました。その後京都市立美術工芸学校(現在の京都市立芸術大 …

中村 宗哲

中村宗哲は当代が十三代目となる千家十職の塗師の家門であります。 初代は江戸時代まで遡り、もともと豊臣家の臣下の武士でありましたが、豊臣秀吉が征伐された大阪の陣より京都市中に静かな暮らしを求めたことが塗師を家業にしたきっか …

須田 賢司

須田賢司は1954年に東京都に生まれた木工芸師です。 指物師を二代にわたって営む家庭に生まれた須田賢司は、東京都立工芸高校を卒業した後に父である桑翠に師事すると同時に母方の祖父である山口春哉より漆芸を学びます。1975年 …

大西 勲

「髹漆」という漆芸の漆を塗ることを意味する技法で2002年に国の重要無形文化財(人間国宝)に認定された漆芸家に大西勲という職人がいます。 大西勲が作る作品はどれもこだわりを持っており、見るものを魅了します。 大西の得意と …

小森 邦衞

小森邦衛は石川県出身の漆芸家です。 1945年に輪島市で生まれ、20歳の時に和家具職人から輪島塗師に転身をし、はじめは沈金の技法を学ぶ為に樽見幸作に師事し、1968年に輪島市立輪島塗芸技術研修所沈金科に入所しました。そこ …

太田 儔

太田儔は「蒟醤」にて国の重要無形文化財に認定された岡山県出身の漆芸家で、籃胎蒟醤を研究し、布目彫蒟醤や二重編み蒟醤などの独自の技法を確立させたことが有名です。 布目彫蒟醤とは太田儔が考案した技法で1ミリの中に3~4本の細 …

前端 春斎

前端春斎は石川県出身の塗師が代々襲名している名称であり、当代は三代目となります。 初代は山中塗の木地師として活躍しており、その息子が二代目を名乗っております。山中塗とは、石川県加賀市の山中温泉地方にて生産されている漆器で …

小口 正二

小口正二(おぐち・しょうじ) 明治~平成まで4つの時代を駆け抜けた漆芸作家です。 小口正二の代名詞と言えば「彫漆」技法です。 「彫漆」とは感じの通り「彫刻」と「漆芸」を合わせた技法です。これは、木工芸と漆芸技法それぞれを …

大場 松魚

大場松魚は「蒔絵」で国の重要無形文化財(人間国宝)に認定された石川県出身の蒔絵師です。 大場松魚といえば、「平文」の技法を現代に蘇らせたことで有名です。 「平文」とは、もともと奈良時代に中国から平脱という名前で伝達されて …

松田 権六

松田権六は、「うるしの鬼」とも称された漆芸の第一人者です。 石川県に生まれた松田権六は、7歳のころから蒔絵の修行を始めて石川県立工業学校を卒業後に上京し、東京美術学校に入学しました。 卒業後は志願兵や東洋文庫で朝鮮楽浪出 …

西村 國峰

西村國峰は石川県出身の輪島塗で有名な漆芸家です。中でも「沈金」という技法を得意としています。 「沈金」とは、輪島塗の加飾方法の一種でのみで塗面に溝を彫り彫った後に出来た凹部に漆を塗り込んだ後に金・銀の箔や粉、あるいは、色 …