天広直人は、神奈川県出身の日本のイラストレーター・漫画家です。
彼は1999年に『電撃G’s magazine』(メディアワークス)のメディアミックス作品『シスター・プリンセス』で主要なキャラクター原画・ビジュアルを担当し、イラストレーターとして名を知られました。
彼の作品は主に美少女系のキャラクターデザインが多く『プリンセスメーカー4』のデザインも担当されました。また複数の画集や同人誌が出版されており、画集には『The Art of Sister Princess』シリーズなどがあり、これらには彼自身が描いた作品が収録されています。
彼の作風は、美少女キャラクターを中心に、各キャラクターの性格や背景を視覚的に分かりやすく示す工夫があり、単に可愛いだけでなく人物としての特色が出るよう描かれています。線が比較的繊細で柔らかく、温かみを感じさせる描写を感じられます。
天広は、同人誌や関連出版物が制作されるなど、当時の美少女コンテンツ周辺の創作活動に広く関わった人物の一人です。
カレン・ホイプティングは、動物への深い愛情を色彩豊かに表現する画家として知られています。
1976年、ホイプティングはカナダの農場で生まれました。
幼少期から動物を描くことに親しみ、自然と共に過ごす中で感性を育みます。
1997年にウォータールー大学美術部学士号を取得し、アウトドアアートエキシビジョン絵画学生部門優秀賞を受賞。翌年には、ルーミス・アンド・ツールス賞・ミクスドメディア部門を受賞しました。
学生時代からドイツ表現主義や象徴主義に魅力を感じており、エゴン・シーレやグスタフ・クリムトの作風に影響を受けたそうです。
彼女の作品制作の根底にはペットの存在があり、動物を自由な精神の持ち主として捉えています。
アクリル絵具を中心に多様な素材を組み合わせて描くことで、独自の世界観を色彩豊かに表現しました。
日本でも来日展が開催されており、温もりのある作品は世界中で愛されています。
安彦 良和は、漫画・アニメ・小説・イラストなど多方面で活躍する作家です。
安彦は1947年に北海道で生まれました。高校を卒業後は弘前大学に入学しますが、学生運動に参加したことを理由に1970年に退学処分となります。
その後は上京し、虫プロダクションに入りアニメーターとしての道を歩み始めました。
虫プロが倒産しフリーランスとなってからは、『宇宙戦艦ヤマト』などさまざまな作品に関わり、1979年には『機動戦士ガンダム』でキャラクターデザインおよび作画監督を務め、一躍注目を浴びました。
後年は漫画家として『ナムジ』や『虹色のトロツキー』といった歴史・神話ものを手がけ、2001~2011年にかけて『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』を連載。さらにOVA『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の総監督も務めました。
安彦良和は重厚な筆致で人の心と戦争の虚しさを写実的に描いており、その作風は今も多くの読者やクリエイターに影響を与え続けています。
小野 州一は、富良野ゆかりの洋画家として知られています。
1927年に北海道千歳市に生まれ、幼少期から絵や詩に関心がありました。北海道立札幌第一中学校を卒業後は独学で絵を学び、画家仲間と共に「北象会」を立ち上げて注目を集めます。1973年から1977年までパリを拠点に活動し、1995年には北海道富良野市へ移りました。
小野は油彩を中心に、風景、静物、女性像など幅広い作品を手掛けました。
鮮やかな色彩に重なる沢山の線描が印象的で、対象物に自身の内面を反映させた詩的な作風が魅力です。
没後も北海道立近代美術館や富良野市などで遺作展が開催され、「線描のコロニスト」とも称されました。
Michael Leu(マイケル・ルー)は1950年に台湾で生まれたポップアート作家、イラストレーターです。
「ルーグラフ」と呼ばれる、コンピューターで描画・配色・製版を行う版画技法が有名です。
幼少期から「絵画の天才児」と呼ばれ、7歳で東京国際児童絵画コンクールで1位を獲得するなど早くから才能を発揮していました。1968年から1983年にかけて台湾の主要な新聞や雑誌、ユネスコ関連出版物など、重要な国際的出版物の挿絵画家としても活躍しました。
彼の作品のトレードマークは「猫」です。飼い猫の「ファジー」をモデルにした、自由気ままさや人の心に優しく寄り添う姿を描いた作品が知られており、独特な色使いと造形センスが特徴で豊かで多彩な色彩、タッチで描かれます。
観る人に明るい気持ちや癒しを与えてくれる彼の作品は、イメージを通して愛情、希望、勇気、平和などを力強く訴えかけています。
古塔 つみは、愛知県出身のイラストレーター・現代アーティストです。
SNSで活動をスタートしたこともあり、10代~20代前半の女性に人気の作家と言われています。
「女子しか描けません。すてきな人しか描けません。」
と語り、若い女性をモチーフとした作品のみを制作しています。
あえてモチーフをしばり、様々なタッチで描くことで「色々な女の子がいる」
という多様性に着目しています。
音楽アーティストやブランドとのコラボ実績や展覧会の開催歴があり、現在はNFTアートにも着手しています。
ポップな色彩表現や描かれる女性の目力が特徴的で、彼女らの瞳には強い意志や怒りのような感情が込められているようです。若年層からの支持も、そういった描写の姿勢から発生したのかもしれません。
また、現代アーティストとしては、あえて大量生産に用いられる手法でユニークな作品(一点物の作品)を制作するなど、一般的に大量生産・大量消費されがちな「美少女イラスト」という文脈に対し一石を投じております。
古塔つみの作品は、消費されるだけにとどまらない現代の美人像と言って差し支えないのではないでしょうか。